着床因子(着床障害)

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着床因子(着床障害)

卵子が育ち、きちんと排卵して受精した場合、その受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通って子宮内膜へと着床します。しかし、子宮に何らかの問題がある場合、受精卵が最終的に子宮に着床できず、着床障害と診断されます。

その原因を掘り下げると、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮奇形、黄体機能不全などが挙げられます。または受精卵そのものが原因のこともかなりあります。

・子宮筋腫

筋肉で形成される子宮の内側に発生する良性の腫瘍です。発生する場所や症状がそれぞれ違っており、筋肉のなかにできる筋層内筋腫、子宮の外側に向かってできる漿膜下筋腫、子宮内膜のほうに飛び出してくる粘膜下筋腫などがあります。筋層内筋腫や漿膜下筋腫で子宮内膜を圧排しない程度の小さなものであれば、着床を妨げるほどではないと判断されます。粘膜下筋腫や子宮内膜を大きく圧排する筋腫は、手術による摘出を行うことがあります。

・子宮腺筋症

子宮内膜症の一種であり、子宮内膜組織が筋層のなかに入り込んでしまい、月経が繰り返されることで、その部分の内膜が増殖を繰り返します。治療法は統一されたものはありませんが、とにかく早めに妊娠することが、逆に治療になるとも言えます。早めの治療ステップアップが有効であると言えそうです。

・子宮内膜ポリープ

増殖した子宮内膜の一部がポリープ状になったものをいいます。できる位置や大きさによっては着床の妨げとなる場合もあります。子宮鏡検査で観察し、同時にポリープを切除することが可能です。また、軽度の子宮内膜ポリープは月経の際、出血とともに自然と取れてなくなる場合もあります。

・子宮奇形

生まれつき子宮の形が正常ではなく、子宮内膜の状態が整っていないため着床の妨げになる場合があります(血流が悪いのも原因です)。また、着床しても子宮が大きくなりにくく流産しやすいなどの問題もあります。

・黄体機能不全

黄体ホルモンの分泌により排卵期に厚くなるはずの子宮内膜が厚くなっておらず、着床環境が整っていない状態のことをいいます。黄体ホルモン(プロゲステロン)は着床を促すだけではなく、妊娠の継続にも必要なホルモンです。基礎体温の高温期が短い場合は黄体機能不全が疑われ、血液検査を行ってみて、黄体ホルモン値が10ng/ml未満の場合、黄体ホルモンの補充が必要となります。また、高プロラクチン血症が原因で黄体機能不全を引き起こしていることもあります。一方、排卵障害(排卵がうまくいかないこと)そのものが黄体機能不全を招いていることも多いです。

・子宮内膜癒着

子宮内膜に癒着を起こしてしまうことをいいます。流産の際の流産手術や、人工妊娠中絶、帝王切開による創や内膜の炎症によって起こる子宮内膜癒着が着床障害となっている場合があります。子宮鏡を使って内膜の癒着をはがす治療が行なわれることがあります。

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